書籍紹介 『五行思想と禮記月令の研究』
島邦男著 汲古書院
    故・島邦男先生による「五行思想」を紐解く貴重な著書。
    以下汲古書院のパンフレットより引用。
    本書は、五行思想の成立と展開を概説し、その文化的遺産である禮記月令(天子が民衆に施し、
    民衆と共に自然のリズムのままに生きていこうとする政治思想)との関連・成立について初めて
    論証し、漢代に至って陰陽五行説が成立するまでを解明した名著である。重版(第三刷)にあたり、
    五行思想についての講話録、「弘前大学名誉教授島邦男先生に聞く−五行思想の成立と展開」
    (東洋鍼灸医学雑誌『経絡治療』昭和52年1月号)16頁を別刷として添付し、難解な五行思想の
    理解の一助とした。
    漢代における五行思想と禮記月令の結合過程とその発展について詳述し、未開拓の分野の研究
    に画期的なメスを入れた労作である。
 
    本部より 2004/10/12
    昭和52年1月号に掲載の記事は、五行思想研究の第一人者である故・島邦男先生を青森までお
    訪ねし、お話をうかがったものです。
    聞き役は、岡田明三会長、故・島田隆司先生、丸山衛士先生、金古英毅先生の4名。
    今でこそ、いわゆる「中国学」の分野の研究が進んで、関連の書物や情報が手に入りやすいです
    が、当時はまだ具体的な書物もない頃と聞いております。(このあたりのお話は、158号掲載の「古
    典への取り組み方」で現在の連載陣が2〜30年前当時の鍼灸古典の状況をお話です)
    古典鍼灸を学ぶ、ということは、その文章の書かれた時代背景を知ることであり、「陰陽五行説」を
    学ぶこと。その成立を知ることは大変に意義があります。
    自明の理として既に学んでいる五行説(もしくは五行式体表といった方が良いかもしれませんが)は
    入口に過ぎません。東洋医学の根幹を爲す五行思想を専門的に解説されている本書は鍼灸師なら
    一度は読んでおくべきものでしょう。興味がないと少し難しいかもしれませんが、前述の付録がかみ
    くだいた解説のようになっていますから、入りやすいと思います。是非ご一読下さい。
   ご入り用の方はEmailにてお問い合わせ下さい。(6.300円)